「心のトラブル vol.13 PTSD」 (医学映像研究センター制作/2005年)

◇概要

 精神疾患を取り上げたDVDシリーズの一本。制作元から察するに医療系の学生を対象にしているようだが、少なくともPTSDの回に関しては一般の方が見ても十分に理解できる内容だと思う。

 「イントロダクション」「ファースト・アセスメント(再現映像)」「PTSDの歴史と治療法」「実例」の4章立てで、計24分。「実例」では銃撃事件で負傷したサバイバーとその周囲の人々がインタビューを受けている。

 

◇感想

 基本的事項がコンパクトにまとまっており、PTSDがどんな病気かを大まかに掴むのには良い素材だと思う。最低限の知識がある人にとっては、ほとんど新しい情報がないだろう。それでも実際の患者さんの声が聞けるのは貴重なので、「実例」のチャプターだけ見てみてもいいかもしれない。

 コンパクトにまとめるための工夫だと思うが、全体的にやや早口だ。「ファースト・アセスメント」に出てくるセラピーの再現映像でも、ほとんど会話に間がなく、実際のアセスメントの雰囲気を知るうえでは参考程度に考えた方がいいのかもしれないと感じた。

 

◇個人的なメモ

・アセスメントの際にはサポートできる身近な人、別のトラウマの存在、うつ合併(PTSD患者の8割は何かしらの精神疾患を合併)、飲酒量を確認

・「ジェットコースターみたいなものです。全く普通でいられるかと思えば、次の瞬間には身動きできないくらいの状態になるんです」(患者の証言、4章)

南北戦争時の「兵士の心臓」、ジョン・エリクソン卿による「鉄道脊椎症」などの記録。

第一次世界大戦時は1916年の半年間で1万6000人以上が「砲弾ショック」を発症。軍はこれらの兵を罰しなかった(=疾患として認めた)。

 

心のトラブル 海外版シリーズ日本語ナレーション版 | 医学映像教育センター