読書

「異邦人」(アルベール・カミュ作/窪田啓作訳/新潮文庫)

◇既に夏の気配は遠いのに「異邦人」である。暑さの盛りの頃は三島由紀夫の「真夏の死」を読んでいたため、「異邦人」ではタイミングを逃してしまった。全くの偶然だが、逆にはならなくて良かったと思う。三島の観察の鬱陶しさは汗ばむ季節の不快さと重なって…